お客様は木を見て椅子を選びます。当社は接合を案じて椅子を造ります。ダイニングチェアは特有の負荷を受けます。人が背にもたれ、後脚が浮き、その力のすべてが座枠をねじり開こうとします。その瞬間、樹種はほとんど関係ありません。試されているのは貫(あるいは幕板)と脚をつなぐ接合で、それが年に何千回も繰り返されます。
当社がほぞ接ぎを好む理由
ほぞ接ぎが古いのには理由があります。最も古い例の一つは、当社と同じ浙江省の河姆渡(かぼと)文化のもので、およそ7,000年前にさかのぼります。原理が改良されてこなかったのは、その必要がないからです。貫に切った舌(ほぞ)が、脚に開けた受け(ほぞ穴)に収まり、肩が脚の面に当たって支えます。この肩こそ静かな主役で、接合をこじ開けようとする横方向の力を受け止めます。工房で守る目安は、ほぞの厚みを貫の厚みのおよそ3分の1にすること。荷重を担えるだけ厚く、ほぞ穴の壁が裂けないだけの木を周りに残します。
これをダボ接合と比べてみます。CNCラインで速いため、多くの工場が使います。丸ダボ2本と接着剤でも、家庭用の椅子としては十分通用します。ですが接着面は小さく、荷重を分け合う肩がなく、湿度の往復で接着が緩むと、ダボ接合は肩付きのほぞより早くぐらつき始めます。当社は価格が求めるところではダボを使い、その線引きがどこにあるかを正直にお伝えします。
込み栓、楔、そして年数を稼ぐ細部
接着したほぞはよいものです。さらに接合を貫いて木の込み栓で留めるか、抜け戻らないよう楔を打ったほぞは、もっとよいものです。これがレストランに耐える椅子と、ダイニングに耐える椅子の差になります。込み栓は、接着剤だけに頼らない機械的な掛かりを足します。手間が少し増えるので、コントラクトや重使用の案件に限り、家庭向けSKUには不要なときははっきりそう申し上げます。
当社がお出しするトレードオフはこうです。CNCのダボ椅子は最も安く造れ、軽い家庭用なら十分です。肩付きで込み栓を打ったほぞは、加工と手作業のぶんコストが上がりますが、業務用のダイニングで当社が責任を持てる造りです。静かな家庭で暮らす椅子に込み栓の費用を払うのは要らない出費で、レストランの注文でそれを省くのは、二度払う出費です。
量産前に接合を証明する方法
接合の主張は、荷重をかけて初めて意味を持ちます。サンプルでは、当社は嵌め合いを目で見るだけで終わりにしません。人の体が痛めつけるとおりに椅子をいじめます。座に重りを落とし、後脚側へ倒す力をかけ、脚と貫の接合で接着線がじわりと動かないかを見ます。これはBIFMAおよびENの椅子試験にある構造試験・繰り返し試験の考え方をなぞるもので、正式版は第三者試験所がご注文ごとに実施できます。社内で荒い版を先にやる狙いは単純です。接合が緩むつもりなら、お客様の三度目の再注文ではなく、サンプル1号で見ておきたいのです。
サンプルでお客様自身が確かめられる細部があります。椅子の座の前縁をつかみ、左右にねじってみてください。よい肩付き・込み栓の接合はびくともしません。境界線上のダボ接合には、わずかな遊びかカチッという音があります。この5秒の試しは、木目の写真何枚よりも、3年目の耐久性をよく語ります。コンテナが着いてから差に気づくより、当社のサンプルで試していただくほうがよいのです。
隠れた相棒——含水率
最高の接合でも、切った時に木が湿っていれば破綻します。乾燥不足の材から削ったほぞはほぞ穴の中で縮み、接着線が開き、接合が緩みます。だからこそ当社は接合の品質を、人工乾燥と含水率管理に直接ひもづけています。両者は一つのシステムです。
見積もりを比べて一社だけ目立って安いなら、接合がダボか本物のほぞ接ぎか、込み栓があるかを尋ねてみてください。差はたいていそこにあります。当社はダイニングチェアとバースツールをBIFMAおよびENの試験方法で造り、接合の繰り返し試験は第三者試験所でご注文ごとに実施できます。サンプルの仕様を輸出窓口までお送りいただければ、お客様の用途にどの造りを勧めるか、はっきりお答えします。
